『プロメテウスの庭』(抜粋バージョン)ブルース・ビッグフォード
『プロメテウスの庭』ブルース・ビッグフォード/アメリカ/1988
Prometheus's Garden(Bruce Bickford)
フランクザッパのPVを手がけたことでも有名な孤高のクレイアニメーションアーティスト、ブルース・ビッグフォード。
彼の作風は一貫しており、執拗なまでのメタモルフォーゼが特徴的。
ものが腐敗する様子を定点カメラで撮影し早回しで見ているかのような、
カビや、胞子や、細胞のような、微細で無数の生命体が生まれては育ち、育っては融合し、融合しては朽ちてなくなる。
物体や肉体、そこに宿る生命、器と中身にこだわり続け、粘土で作った分身に、自分の命を埋め込んでいるようだ。
彼の作品を観ていると、中途半端に考えかけていたことが粘土さながらにぐんぐん育っていく。内容を理解しようとしても無理なレベルの自由さがあり、ある時点で理解することを諦める。その時に、思考が理性から本能に切り替わるとでも言おうか、ぼんやり考えていたことがすくすく育ち始める。
うまく言えないけど、とにかく、
悩みがあったらブルース・ビックフォードを見ろ!
完全版が見つからなかったので抜粋版を。