『タンゴ』ズビグニュー・リプチンスキー
『タンゴ』ズビグニュー・リプチンスキー/ポーランド/1980
Tango(Zbigniew Rybczyński)
ダンスのようにすれ違い、
音楽のようにの重なり合う、
楽譜のような作品です。
窓から進入する子供、食事する男、子供をあやす女、ゆっくり歩く老人、
この部屋の中に人の一生が詰まっているような、
人生の縮図のような、
繰り返しのような、そうでないような、
整っているような、不揃いのような、
単調なような、ドラマチックなような、
見た人それぞれの、妄想ストーリーが膨らんでいくのではないでしょうか。
この中に自分もいるかもしれない、
そんな気にもなってきます。
どんな人が出てくるか、
誰が何をしているのか、
いつ、何が増えたか、何が減ったか、
間違い探しの感覚で見ても楽しいです。