『ジェラルド・マクボインボイン』ロバート・キャノン
『ジェラルド・マクボインボイン』(字幕なし)
ロバート・キャノン/アメリカ/1952
Gerald McBoing-Boing (Robert Cannon)
声が擬音になってしまう少年の話。
基本はナレーション(もしくはナレーションの人のアテレコ)で話が進行していくけれども、少年の声だけは擬音(人の声ではない音)で表現されるので、口を開く度に際立って異質な音が鳴り響く。
ニコニコしながら口を開けば「ボインボイン」、
泣きながら父親に話しかけても「ドンガラガッシャーン」。
太めの線と少ない色数で彩色されたイラストタッチの整えられたビジュアルと、
少なめのコマ数で制御された抑揚のある動きは、
現実的なありえなさ(ユーモラスな設定)や話の深刻さを和らげ、
コメディとして軽く楽しませてくれる。
もちろん英語がわからなくても、
絵の魅力と音の魅力で最後まで見れちゃいます。