『電子頭脳おばあさん』イジー・トルンカ
Cybernetic Granma (Jiri Trnka)
無機質でメタリックな空間、
流線型の不思議な形の道や建物、
透明カプセルでの移動、
機械脳との会話、
太陽が全く感じられない(曇り?室内?)空間であるにも関わらず
常に落ちる強い陰影、
パイプオルガンの悲劇的な音楽が鳴り渡り、終始不穏な空気が漂う。
タイトルからは「コンピューターおばあちゃん」的な
素敵で楽しい夢のハイテク未来生活 な想像がつきやすいけれども、
この作品は、何かに操られたり制御される恐怖や不安、
人の繋がりやぬくもりを描いているようにも思える。
とはいえ、
未来的な空想世界や空間の広がり
不安を煽るような演出
女の子の丸っこくて可愛らしい動きや造形
など
とっても興味深く面白いので是非。
こんな近未来の描き方もあるのか。