『ベティ・ブープ アンド グランピー』 マックス&デイブ フライシャー
『ベティ・ブープ アンド グランピー』フライシャー兄弟/アメリカ/1935
Betty Boop and Grampy (Max & Dave Fleischer)
おなじみベティちゃんが、発明家のグランピー※に会いに行くお話です。
※グランピーには、「おじいちゃん」(幼児語)という意味と、「不機嫌」という意味があるようですが、どっちだろう?あんまり不機嫌ぽくないから、おじいちゃんかな?
フライシャーお得意の、ふにゃふにゃのアニメーションにハチャメチャな展開。
THE ENDと出るけど果たしてみんなどうなったのか?
あの時食べたものや飲んだものはまさか…!
グランピーはサイコパス!?
なんて考えちゃったりもしますが、
さて、
ベティが歌いながら街を闊歩するシーン、
背景が少し他と違うことにお気づきでしょうか?
このシーンは背景がミニチュアセットの実写です。
ステレオオプチカル という、
ミニチュアセットの前にガラスの板を立てて
そこにセル画を貼りつけ、撮影を行う技法で作られています。
後から合成しているのではありません。
ミニチュアセットを円形状に作成し、
回転盤をつけて少しずつ回転させて撮影しているから動いて見えるんですね。
ところで
フライシャー以外にこの技法を使っている人はいるのかしら?
アニメーションの発明王と言っても過言ではないフライシャー兄弟ですが、
この手法はあまりにも手がかかり過ぎていて、あまり浸透しなかったようですね。