たんぺんメイキング拾い

Webで見られる短編アニメーションのメイキングを拾い集めています。

1980年代

「虫歯のこどもの誕生日」

// // みんなのうた 虫歯のこどもの誕生日 「虫歯のこどもの誕生日」堀口忠彦 柔らかいタッチの絵柄とこどもの声がマッチしていてとてもほんわかしているのだけど 実際歌っている内容は実はかなり困ったこと。 虫歯になると大変だという教訓を、わかりやすく…

『おとぎ話』プリート・パルン

// // 『おとぎ話』プリート・パルン/1984/エストニア Time Out(Priit PÄRN) 悪循環と現実逃避とめくるめく風刺の嵐。 たぬきくん(アライグマかな?ネコにも見える。)は、 無鉄砲すぎて全てが上手くいきません。 時間に追われて辟易しています。 混…

『タンゴ』ズビグニュー・リプチンスキー

// // 『タンゴ』ズビグニュー・リプチンスキー/ポーランド/1980 Tango(Zbigniew Rybczyński) ダンスのようにすれ違い、 音楽のようにの重なり合う、 楽譜のような作品です。 窓から進入する子供、食事する男、子供をあやす女、ゆっくり歩く老人、 この部…

『ジャンピング』手塚治虫

// // 『ジャンピング』手塚治虫/日本/1984年 JUMPING (Osamu Tezuka) 手塚治虫の実験アニメーション。 もしも、もの凄いジャンプ力があったら。 もしも、世界中を飛び回れたら。 「もしも」は、無邪気な発想を飛び越えて、 思いがけない世界まで連れて行…

『ヴィンセント』ティム・バートン

// // 『ヴィンセント』ティム・バートン/アメリカ/1982 Vincent (Tim burton) ホラー映画の俳優として有名なヴィンセント・プライスに憧れる少年の苦悩。 あまりにも子供らしからぬその嗜好は誰にも理解されず、むしろ避難され、少年は情緒不安定に陥って…

『オーガスタのお昼ご飯』チャバ・ヴァルガ

// // 『オーガスタのお昼ご飯』チャバ・ヴァルガ/バンガリー/1980 Ebéd (Csaba Varga) 黄色い粘土の人形と実物を使った、ハンガリーの子供向けクレイアニメーション「オーガスタ」シリーズの一編、オーガスタのお茶目すぎるクッキングタイムのお話です。 …

『クラック!』フレデリック・バック

// // 『クラック!』フレデリック・バック/カナダ/1981 Crac! (Frederic Back) とある小さな村で作られた椅子の運命を、村の人々・風景とともに音楽にのせて描かれる。村、人、自然、行事が丁寧に描写され、 自分の昔を思い出していような、なんだかと…

『地下室の怪』ヤン・シュヴァンクマイエル

// // 『地下室の怪』ヤン・シュヴァンクマイエル/チェコ/1982 Down to the Cellar(Jan Svankmajer) ぱきっとした明暗、白いニットの女の子、魔女のようなおばあさん、 黒猫の光る目、伸びる影、転がるジャガイモ、暗闇の石炭、 ひとけのない地下室には…

『ガンビーアドベンチャー オープニング』 アート・クローキー

// // 『ガンビーアドベンチャー オープニング』 アート・クローキー/アメリカ/1988‐2002 GUMBY ADVENTURE OP (Art Clokey) クレイアニメの父、アート・クローキーの人気シリーズ『ガンビー』のTVシリーズのひとつ。ガンビーの誕生はもっと古いけれど(195…

『失われた手袋の世界』 イジー・バルタ

// // 『失われた手袋の世界』(1/2 & 2/2) イジー・バルタ/チェコ/1982年 The Vanished World of Gloves (Jirí Barta) 人類の文明の比喩で皮肉でコメディでパロディ。 発掘された手袋と記録フィルム。 偶然掘り起こしてしまった作業員の男。 映し出され…

『プロメテウスの庭』(抜粋バージョン)ブルース・ビッグフォード

// // 『プロメテウスの庭』ブルース・ビッグフォード/アメリカ/1988 Prometheus's Garden(Bruce Bickford) フランクザッパのPVを手がけたことでも有名な孤高のクレイアニメーションアーティスト、ブルース・ビッグフォード。 彼の作風は一貫しており、執…

『バランス』ウォルフガング・ロイエンシュタイン、クリストフ・ロイエンシュタイン

// // 『バランス』 ウォルフガング・ロイエンシュタイン、クリストフ・ロイエンシュタイン /ドイツ/1989 Balabce (Wolfgang Lauenstein,Christoph Lauenstein) 同じ顔、同じ背丈、同じ格好の男が5人、不安定な地面の上にバランスをとりながら立っている…

『本棚の世界』ガリク・セコ

// // 『本棚の世界』ガリク・セコ/チェコ/1982年 Ex Libris (Garik Seko) すごくバカバカしくも見えて笑っちゃうのだが、ふと我に返ってハッとする。 これは本を擬人化して描いた人間の生態。 哲学書、図鑑、小説、写真集、辞書、厚い本、薄い本、大型本…

『快適な生活』ニック・パーク

// // 『快適な生活』ニック・パーク/イギリス/1989年 Creature Com(Nick Park) アードマンの看板監督、ニックパークの初期作品。 動物園で過ごす動物達の生活をインタビュー形式で綴る。 人間のような描写、動物特有のしぐさ。完全なリップシンク、 アイ…

『対話の可能性』 ヤン・シュヴァンクマイエル

// // 『対話の可能性』ヤン・シュヴァンクマイエル/チェコ/1982年 Dimensions of Dialogue(Jan Svankmajer) チェコの立体アニメーションの巨匠、ヤン・シュヴァンクマイエルのおそらく一番有名な作品ではないでしょうか。 やがて全ての物はゴミとなり、…