『ヴィンセント』ティム・バートン
『ヴィンセント』ティム・バートン/アメリカ/1982
Vincent (Tim burton)
ホラー映画の俳優として有名なヴィンセント・プライスに憧れる少年の苦悩。
あまりにも子供らしからぬその嗜好は誰にも理解されず、むしろ避難され、少年は情緒不安定に陥っていきます。
不安や恐怖を煽る音楽、モノクロの映像、フィルムの質感など、
昔のホラー映画のような雰囲気を漂わせ、ドイツ表現主義のようなデザイン的で明暗の強い色彩と照明が、おどろおどろしさを際立たせているのだけれど、
細い足首やとがった鼻や顎など、
イラストをそのまま立体に起こしたような人形の造形が個性的でとても可愛らしいのです。
犬も、猫も、人間も。
ナレーションは実際にヴィンセント・プライスが行っており、
もしやこれは自伝なのかしら、と勘ぐりたくなりますね。。。