たんぺんメイキング拾い

Webで見られる短編アニメーションのメイキングを拾い集めています。

『スクリーンプレイ』バリー・パーブス(字幕なし)

// // 『スクリーン・プレイ』バリー・パーブス/イギリス/1992 Screen Play (Barry JC Purves) ナオキとタカコの悲恋を歌舞伎風な芝居仕立てで描いた人形アニメーション。 裃を着たストーリーテラーのすり足と手話のような動き 時々出てくる黒子の滑稽な…

『オー・ウィリー…』 エマ・デ・スワーフ & マーク・ジェームス・ロエルス

// // 『オー・ウィリー…』 エマ・デ・スワーフ & マーク・ジェームス・ロエルス/ フランス・ベルギー、ニュージーランド/2011 Oh Willy... (Emma De Swaef & Marc James Roels) フェルトで作られた人形アニメーション。 素材の毛羽立ちや柔らかさがとこと…

『マスコット』ラディスラフ・スタレビッチ

// // 『マスコット』ラディスラフ・スタレビッチ/ロシア/1933 The Mascot(Ladislaw Starewicz) 実写とストップモーションアニメーションの融合。 モンスターたちのユニークな造形とウジャウジャ感、 犬のぬいぐるみが実写世界で生き生きと動き回る自然…

『カノン』ノーマン・マクラレン

// // 『カノン』ノーマン・マクラレン/カナダ/1964 Canon(Norman McLaren) チェス盤のような市松模様の板の上をサイコロが転がるアニメーションと、人間の実写のアニメーションの2編からなる。 動きは非常に構成的で数学的、プログラミング的。 しかし…

『パワーズ・オブ・テン』 チャールズ&レイ・イームズ

// // 『パワーズ・オブ・テン』チャールズ&レイ・イームズ/アメリカ/1977 Powers of Ten (Charles & Ray Ormond) ミクロとマクロのお話。 宇宙と細胞は似ているのかもしれない、思った。 想像もつかないくらいの巨人がいて、宇宙はその巨人の誰かの引き…

『Fresh Gracamole』PES

// // 『Fresh Gracamole』PES/アメリカ/2013 実写を用いたユニークな手法で人気のPESのアニメーション。 身の回りの似た形状のものを用いて料理をする様子が、軽快に描かれ、 手榴弾や、電球など、いかにも硬そうなものが、 すばらしい切れ味でさくさく調…

『マダム・トゥトゥリ・プトゥリ』Chris Lavis & Maciek Szczerbowsk

// // 『マダム・トゥトゥリ・プトゥリ』 Chris Lavis & Maciek Szczerbowsk/カナダ/2007年 Madame Tutli-Putli (Chris Lavis & Maciek Szczerbowski) 竹久夢二の絵から飛び出てきたかのような首筋から胸元までの品かやなライン、しかしその中にある老…

『クエスト』タイロン・モンゴメリー&トーマス・ステルマック

// // 『クエスト』 タイロン・モンゴメリー &トーマス・ステルマック/ドイツ/1996 Quest(Tyron Montgomery & Thomas Stellmatch) 乾燥した感じと、荒廃した感じ、 それに伴う音と質感がこの世の果てともとれる絶望感を増徴させている。 いつまで経っ…

『ハーヴィー・クランペット』アダム・エリオット(字幕なし)

// // 『ハーヴィー・クランペット』 アダム・エリオット/オーストラリア/2003 Harvie Krumpet (Adam Elliot) ハーヴィー・クランペット氏の一生を描いたクレイアニメーション。 アメリカのカートゥーンみたいな風貌で、さぞかし愉快で楽しいドタバタ騒ぎ…

『ぼくらと遊ぼう!』(出会いの話)ブジェチスラフ・ポヤル

// // 『ぼくらと遊ぼう!シリーズ』(出会いの話)ブジェチスラフ・ポヤル/チェコ/1965 とぼけたくまの兄と、悪戯好きの調子のいい弟くまの楽しいお話。 手や足が急に伸びたり、何にでも変身できるくまの兄弟が愉快痛快。 意外なものにまで変身し、ころこ…

『ウォーキング』ライアン・ラーキン

// // 『ウォーキング』ライアン・ラーキン/カナダ/1968 Warkin (Ryan Larkin) 人が歩く。 ただ歩く。 人種、性別、体型、宗教、パーソナリティを超えて 皆歩く。 ただそれだけ。 それだけのアニメーション。 それだけなのに。 第42回アカデミー賞短編ア…

『アダム』ピーター・ロード

// // 『アダム』ピーター・ロード/イギリス/1991年 Adam (Peter Load) アードマン・アニメーションズの創始者ピーター・ロードによる、クレイアニメーション。 コミカルな動きとたたみかけるように次々起こる出来事により、惑星+男(ときどき手)という…

『本棚の世界』ガリク・セコ

// // 『本棚の世界』ガリク・セコ/チェコ/1982年 Ex Libris (Garik Seko) すごくバカバカしくも見えて笑っちゃうのだが、ふと我に返ってハッとする。 これは本を擬人化して描いた人間の生態。 哲学書、図鑑、小説、写真集、辞書、厚い本、薄い本、大型本…

『ジャスパー君とお化け屋敷』ジョージ・パル

// // 『ジャスパー君とお化け屋敷』(字幕なし) ジョージ・パル/アメリカ/1942年 Jusper and The Haunted House(George Pal) タイトルは、正式な邦題がわからなかったので、直訳しました。 お化け屋敷や、魔法、手品など、不思議な出来事と人形アニメ…

『死後の世界』イシュ・パテル

// // 『死後の世界』イシュ・パテル/インド・カナダ/1978年 AfterLife (Ishu Patel) 粘土の厚みに光を透過させて陰影をつけた、とても特殊なアニメーション。 粘土の柔らかさや形の定まらなさを活かして、変幻自在にメタモルフォーゼしていく様は、美しい…

『快適な生活』ニック・パーク

// // 『快適な生活』ニック・パーク/イギリス/1989年 Creature Com(Nick Park) アードマンの看板監督、ニックパークの初期作品。 動物園で過ごす動物達の生活をインタビュー形式で綴る。 人間のような描写、動物特有のしぐさ。完全なリップシンク、 アイ…

『結んだハンカチ』  ヘルミーナ・ティールロヴァー

// // 『結んだハンカチ』ヘルミーナ・ティールロヴァー/チェコ/1958年 Uzel na kapesníku (Hermína Týrlov) チェコの女流アニメーション作家、ヘルミーナ・ティールロヴァーの代表作。 男の子がハンカチを持たずに出かけてしまい、ハンカチは慌てて追い…

『鬼』川本喜八郎

// // 『鬼』川本喜八郎/日本/1972年 The Demon(Kihachiro Kawamoto) 能や狂言、人形浄瑠璃の世界をモチーフに作品を作り続けた川本喜八郎の「鬼」。 平面的な美術を用いつつ、真っ暗な底なしの背景。 暗闇から白い骸骨のような手がすっと伸びてくるシー…

『対話の可能性』 ヤン・シュヴァンクマイエル

// // 『対話の可能性』ヤン・シュヴァンクマイエル/チェコ/1982年 Dimensions of Dialogue(Jan Svankmajer) チェコの立体アニメーションの巨匠、ヤン・シュヴァンクマイエルのおそらく一番有名な作品ではないでしょうか。 やがて全ての物はゴミとなり、…

『水玉の幻想』カレル・ゼマン

// // 『水玉の幻想』カレル・ゼマン/チェコ/1949年 Inspiración" Cortometraje de Animación con Figuras(Karel Zeman) 雨粒から広がる空想の世界。 ガラスを使った珍しいアニメーション。 形違いのガラス人形を置き換えて撮影している。 水面を軽やか…

『砂の城』コ・ホードマン

// // 『砂の城』コ・ホードマン/カナダ/1977 The Sand Castle (Co Hoedeman) カナダ国立映画製作庁(National Film Bord of Canada)で制作されたアニメーションで、初めてアカデミー賞を受賞した作品。 風に吹かれれば飛んで消える儚い砂。様々な形の砂…

『ミトン』ロマン・カチャーノフ

// // 『ミトン』ロマン・カチャーノフ/ロシア/1967年 Varezhka(Roman Kachanov) 子犬を飼っている友達が羨ましくてたまらない女の子は、友達に子犬を借りてこっそりうちに連れて帰る。しかしすぐに母親に見つかり、こっぴどく叱られ、子犬を飼い主に返…

『話の話』ユーリ・ノルシュテイン

// // 『話の話』ユーリ・ノルシュテイン/ロシア/1979年 Tale of Tales (Yuri B. Norstein) 廃墟に一人で暮らす狼の子供は、泣きわめく赤子をあやして子守唄を歌う。 光に包まれる幻想の中で、詩人は詩を書き、雄牛は縄跳びをする。 広場でダンスを踊る夫…

『隣人』ノーマン・マクラレン

// // 『隣人』ノーマン・マクラレン/カナダ/1952 Neighbours (Norman MacLaren) 庭に咲いた花をめぐり、隣人同士が争いを始め、柵を立て、攻撃し、妻子をも巻き込み、ついには殺し合いに発展する。 アニメーション手法の発明家、ノーマン・マクラレンのピ…

『手』イジー・トルンカ

// // 『手』イジー・トルンカ/チェコ/1965 The Hand (Jiří Trnka) 不思議な巨大な手に支配され翻弄される男の悲劇的な結末。 チェコの人形アニメーションの祖、イジー・トルンカの晩年の傑作。

『カメラマンの復讐』ラディスラフ・スタレビッチ

// // 『カメラマンの復讐』 ラディスラフ・スタレビッチ/ロシア/1912年 Cameraman's Revenge (Ladislaw Starewicz) 主人公のカメラマン(カブトムシ)は妻(トンボ)の浮気相手(キリギリス)に復讐を企てる。 昆虫(おそらく本物)を使ったコマ撮りア…

はじめました。

// // 短編アニメーションを紹介するブログを始めました。 TVで流れることは稀ですし、映画館でもかかりにくい、 日常生活で短編アニメーションに触れる機会はなかなかどうして少ないです。 それではどこで観られるの? アニメーション専門チャンネルか、ア…